【自衛隊誘致について田里氏は「島を２分し、住民同士の対立と亀裂を生み、
将来にしこりを残してまで誘致する価値はない」と指摘。
全住民が意見交換する場の提供と住民投票の実施を求めた。
外間町長は住民投票について「法的な規則もなく、町民間に感情的な対立と不信感を増幅し、
地域と家庭を２分する争いが生じると考えている」と否定的な考えを示した。
そのうえで「１１月の説明会の中で、一部に政治的な感情ではない町民の姿が見てとれ、
お互いが１つのテーブルに就く必要性を感じた。そのなかで、住民投票への方向性や
懸念事項が払拭されるのか、ルールが作れるのか。これを検証するためにも話し合いは必要」と述べ、
初めて住民投票実施の可能性を示した。】
崎元議員の、「誘致について町民が話し合う場を持ってほしい。」という質問に対し、
外間町長は「逐一やっていきたい。双方が話をして住民投票の方向に持っていけたらと思う。」と答弁。

流れが変わってきたように思います。
自衛隊が入ることによって起きる数々の問題
例えば、人口や観光客の減少、隊員による事件事故の発生、台湾や中国との関係悪化、
有事の際の標的目標、米軍の基地共同使用、自然破壊、電磁波の悪影響などなど・・・・
これまでに基地を誘致した自治体で報告されている、これらの事実をより多くの島民に知ってもらい
与那国の将来を自衛隊に託すことが本当にこの島の為になるのか考え直してもらう機会にしたいと思います。

町長は、実はこの前向きな発言の前に、冒頭で
「この３年間、反対の声は上がらなかったのに今更何かという思い。
今まで誘致してきた私は何だったのか？となるじゃないですか」と口にしていました。
しかし実際には革新共闘会議のみなさんの誘致撤回要請や
米軍の掃海艇が強行入港したときには大きな反対行動が起こっています。
以前、"スイッチ発言"もありましたが、(町長が"もうスイッチ入っちゃったから後戻りできない"と発言)
そんな言い訳で通用する、始めてしまえばこっちのもの的な政治のやり方ってどうなんでしょう。
もう予算が降りただの、これは国策だの、スイッチ入っちゃっただの、そんな事で逃げられては困ります。
大切なのは、住民の意見と、美しい与那国の将来像、そしてこれは日本全体の問題だということ。
与那国を見捨てたくないし諦めたくない。
そして日本を再び武器の国にしたくないから、私達は意見を発信し続けます。

利権と、100名程度の人口増加を狙った誘致が、
10年後、20年後、・・・この島に何をもたらすのか？
考えただけでぞっとします。
これまで誘致してきた市町村の、人口の推移を見れば分かること。
そして祖内港の掃海艇拠点化計画・・日米地位協定が意味するもの・・
ゴリ押し採択を狙っている育鵬社の公民教科書の、戦前の日本を思わせる許しがたき思惑・・
すべて照らし合わせれば　見えてくるのは、おぞましい日本の未来像です。

やはり、この問題は決して軽視できない。
スイッチ入っちゃったから後戻りできないなんて、そんな軽いものじゃない。
何度だって、後戻りするべきです。

この問題に直面している私たちは、
日本の将来を左右する重大な任務を背負っていると思います。
どこにいても、心はひとつ。共に頑張りましょう。

自衛隊誘致が計画されている南牧場にて・・